映画「キック・アス」

マシュー・ヴォーン

マシュー・ヴォーン

映画「キック・アス」の監督を務めたマシュー・ヴォーンは、イギリスの映画監督です。製作者としても知られていて、主にガイ・リッチー作品のプロデュースをしています。

プロフィール

1971年3月7日生まれ。ロンドン出身です。母親は女優で、マシューが生まれる前に俳優のロバート・ヴォーンと交際していたため、マシューの父親はロバートだと思われていました。しかし、1980年代になって、イギリスの貴族ジョージ・ドゥ・ヴィア・ドラモンド(初代セント・オールバンズ公の末裔)がマシューの父親であったことが判明しています。このため、私用に限ってマシューはドゥ・ヴィア・ドラモンドの姓を名乗っています。幼い頃はイングランドで教育を受け、大学に入る前にロサンゼルスに渡り、助監督として働くようになりました。その後、ロンドンに戻り人類学と古代史を学ぶためにユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに入学します。しかし、映画エの熱意のため数週間で退学し、再びロサンゼルスに戻ります。そこで映画界で働こうとしますが、競争が激しかったためにロンドンに戻り、25歳のときに初めて映画をプロデュースします。1998年の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」をはじめとしてガイ・リッチーの作品をプロデュースしています。2004年の「レイヤー・ケーキ」では、当初監督を務めていたガイ・リッチーが諸事情により降板したため、プロデューサーのマシューが急遽メガホンを取ることとなりました。この作品が一定の評価を得たため、以降も映画監督として活動を続けることとなり、「スターダスト」「キック・アス」などのヒット作で監督を手掛ける運びとなりました。私生活では、2002年にスーパーモデルのクラウディア・シファーと結婚しています。2003年には長男カスパル・マシューが、2004年には長女クレメンタイン・ドゥ・ヴィア・ドラモンドが、2010年には第三子となる女の子が生まれており、3人の子供に恵まれています。家族でサフォークとノッティング・ヒルに住んでいて、グルカ兵を自宅の警備に雇っています。

クラウディア・シファー

1970年8月25日生まれ、ドイツ・ラインベルグ出身のファッションモデルです。1987年にドイツのデュッセルドルフのナイトクラブで、パリの有名モデルエージェンシー「メトロポリタン」のボスであるミッシェル・ラヴァトンによって見つけられスカウトされました。パリに移ると、エージェントのアーリンによってすぐにプロモートが開始され、雑誌ELLEをきっかけに500冊以上の雑誌の表紙を飾り一躍トップモデルとなりました。また、すぐにシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドによって新しい顔としても選ばれました。その甘くグラマラスでセクシーな容姿は「ドイツが産んだブリジット・バルドー」「生きたバービー人形」とも言われ、スーパーモデルの中で最もパパラッチに囲まれていた人物といっても過言ではありません。

主な作品

1998年「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」・・・製作
ガイ・リッチーのデビュー作にして、彼の名声を世に広めたイギリスのクライム・ムービーです。本国イギリスでは、その年の年間興行成績1位を記録した大ヒット映画で、後にガイ・リッチー製作総指揮・脚本で、テレビドラマとしてもリメイクされました。一攫千金を夢見る4人の若者の姿を、ギャングやマフィアが入り交じって繰り広げる群像劇として描いています。
2000年「スナッチ」・・・製作
ガイ・リッチー監督によるイギリス映画です。ジェイソン・ステイサム主演の群像劇で、監督のデビュー作である前作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」と同じスタイル、アイディア、モチーフを踏襲しており、一部出演者も前作と重複しています。ポスターにはブラッド・ピットをメインに使っていて、これは主演のジェイソン・ステイサムが公開当時それほど有名ではなかったためでした。ブラッド・ピットは「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」に感動して仕事を引き受けたため、破格の出演料だったそうです。
2001年「ミーン・マシーン」・・・製作総指揮
バリー・スコルニック監督によるサッカー映画です。「ミーン・マシーン」というあだ名を持つサッカー界のヒーローが、八百長試合を告発されてサッカー界を追放されたのをきっかけに落ちぶれていき、ついには刑務所の世話になる羽目になりますが、彼はそこで囚人と看守によるサッカーチームをつくり、彼らとの絆を深めてゆくというストーリーです。
2002年「スウェプト・アウェイ」・・・製作
イタリア・イギリス合同で製作された映画です。リナ・ウェルトミューラー監督による1974年の「流されて・・・」のリメイク版で、ガイ・リッチーが監督・脚本を手掛け、マドンナが主演を務めました。撮影はヨーロッパのマルタ島や、サルディニア島などで行われました。なお、もう一人の主役であるジュゼッペの役は、オリジナル版を演じたジャンカルロ・ジャンニーニの息子アドリアーノ・ジャンニーニが演じています。
2004年「レイヤー・ケーキ」・・・監督・製作
マシュー・ヴォーンの監督デビュー作です。J・J・コノリーの同名小説を映画化した作品です。裏社会から足を洗おうとしている麻薬のディーラーが、最後の仕事として請け負った二つの仕事で大ピンチに陥る姿を描いたクライムムービーとなっています。主演には「新ジェームス・ボンド」として知られるダニエル・クレイグが抜擢されました。
2007年「スターダスト」・・・監督・製作・脚本
ニール・ゲイマンの同名ファンタジー小説を原作とした映画です。イギリス・アメリカの合作で映画化されました。マシュー・ヴォーン監督初のメジャースタジオ配給作品でもあります。主演は「ヴェニスの商人」「カサノバ」などで知られるチャーリー・コックスと、「アンジェラ15歳の日々」「ロミオ+ジュリエット」などのクレア・デインズが務めました。また、映画のオリジナルキャラクター「キャプテン・シェイクスピア」としてロバート・デ・ニーロも出演しています。
2009年「狼たちの処刑台」・・・製作
ダニエル・バーバー監督によるイギリスのクライムアクション映画です。2010年のエンパイア賞で英国映画部門最優秀作品賞を受賞しました。主演は「ダークナイト」シリーズのアルフレッド役などで知られる名優マイケル・ケインが務めました。町に巣食うギャングたちのせいで妻の最後を看取れず、さらには親友をギャングに殺されてしまった老人ハリーが、彼らに復讐することを決意するというストーリーです。
2010年「ペイド・バック」・・・製作・脚本
ジョン・マッデン監督によるドラマ映画です。2007年のイスラエル映画「ザ・デット~ナチスと女暗殺者~」のリメイク作品です。出演はヘレン・ミレン、サム・ワーシントン、ジェシカ・チェイステイン、キーラン・ハインズ、トム・ウィルキンソン、マートン・チョーカシュ、イェスパー・クリステンセンです。
2011年「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」・・・監督・脚本
アメリカのスーパーヒーロー映画です。マーベル・コミックの同名キャラクターを描いた映画「X-メン」シリーズの5作目であり、初期三部作の前日譚として、マグニートーとプロフェッサーXを主人公としています。物語は1962年のキューバ危機を背景とし、後のプロフェッサーXとマグニートーが決別する過程が描かれています。