映画「キック・アス」

ミーカ

ミーカ

映画「キック・アス」のタイトルソングである“Kick Ass”を歌っているミーカ。その名前から、日本では女性と勘違いされることも多かったのですが、最近では日本での活動も増えてきて、徐々にその名が浸透しつつあるシンガーソングライターです。

プロフィール

1983年8月18日生まれ。レバノン出身。正式名はマイケル・ホルブルック・ペンニマン・ジュニアです。ミカ・ペンニマンとしても活動しています。正式名「マイケル」の短縮系が「ミカ(MicaまたはMika)」で、このいずれもが本名です。レバノンのベイルートでアメリカ人の父とレバノン人の母のもと、5人兄弟の3番目として生まれました。姉が2人、妹と弟が1人ずついます。1歳のときに内乱が再燃し収拾不能な状態となったため、家族は国外退去を余儀なくされてパリへ移住しました。さらに9歳の頃、今度は父親がクウェートのアメリカ大使館に人質として監禁されると、一家はイギリスの庇護をうけるためにロンドンに移住します。そうした波乱に満ちた少年時代に、オペラ声楽の訓練を受けたのをきっかけとして音楽に目覚めます。ロンドンではフランス人学校に入学しますが、散々なイジメに遭い、難読症にも悩まされたため、数ヶ月母親による家庭内教育を受けつつ、いくつかの学校を転々としました。この6ヶ月~7ヶ月の家庭学習期間に、ロシア人のソプラノ歌手に歌の指導を受け始めます。大学はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに進学しますが1日で退学。その後名門音楽学校である王立音楽大学に入学しますが、ここも中途退学し本格的なミュージシャンとしての活動を始めます。かねてから学校の休暇中に渡米し、航空会社ブリティッシュ・エアウェイズの機内曲や、チューインガムのCM曲作製など様々な音楽活動を行っていましたが、2004年ごろから主にマイアミとニューヨークを拠点として欧米各地でライブ活動を行うようになり、カナダ人のグレッグ・ウェルズをプロデューサーに迎えてアルバムの製作に着手します。2006年に初のシングル「リラックス(テイク・イット・イージー)」をネット上で発表すると一躍人気を集め。翌年の初めには、その年の有望新人としてBBCなどで大きく取り上げられるようになりました。その直後に発売された「グレース・ケリー」はイギリスのシングルチャート1位を獲得。同年2月に発売されたデビューアルバムの「ライフ・イン・カートゥン・モーション」は、イギリスを始めヨーロッパ諸国のヒットチャートで1位を記録する大ヒットとなりました。2009年にはセカンド・アルバム「ザ・ボーイ・フー・ニュー・トゥー・マッチ」をリリースしました。同年、新木場での日本公演では宇多田ヒカルをゲストに招き「LET IT SNOW!」をデュエットしました。2010年には映画「キック・アス」のサウンドトラックに、レディー・ガガのプロデューサーとして知られるレッドワンと共に「キック・アス(ウィー・アー・ヤング)」という新曲を提供しました。

音楽性

裏声を多用する高音のボーカルを武器に、ウィットに富んだ純度の高いポップチューンが特徴です。その音楽性はしばしばフレディー・マーキュリー、シザー・シスターズ、エルトン・ジョンなどと比較され、そのスタイルからゲイではないかという憶測が生じたほどでした。自身はそのことについて「バイセクシャル」であると述べています。好きな音楽のジャンルは広く、べック、ビョーク、プリンス、セルジュ・ゲンスブール、ファイルーズ、ハリー・ニルソンなどを好んで聞くそうです。5オクターブの音域と紹介されていることが多いのですが、本人によれば実際は3オクターブ半程度なのだそうです。ライブやTV出演などでカバーした曲には、ユーリズミックスの「スウィート・ドリーム」、ジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック」、ザ・ビューの「セイム・ジーンズ」などがあります。

日本との関わり

日本のアニメやキャラクターフィギュアのマニアックなコレクターであることを公言しており、かなりの数のコレクションを保有していてその為に自宅を改築したほどだそうです。たまごっちのコレクターであることも有名です。日本語が堪能で、インタビューではJ-POPに大きな影響を受けたと述べています。また好きなJ-POPアーティストとして、椎名林檎、パフィー、菅野よう子、イエローモンキー、三味線の吉田兄弟などの名前を挙げています。2007年5月に初来日し、同年7月にはフジ・ロック・フェスティバルに出演しました。その翌日には恵比須のLIQUIDROOMでライブを行い、その際ファンからプレゼントされたたまごっち柄の手製浴衣で登場して話題となりました。東日本大震災の際には、日本のファンに向けて犠牲者への追悼と今後のサポートを表明するメッセージを公式サイトを通じて発表しました。

ディスコグラフィー

アルバム

  • 2007年「Life In Cartoon Motion」
  • 2009年「The Boy Who Knew Too Much」
  • 2012年「The Origin Of Love」

シングル

  • 2006年「Relax (Take It Easy)」
  • 2007年「Grace Kelly」
  • 2007年「Love Today」
  • 2007年「Lollipop」
  • 2007年「Big Girl (You Are Beautiful) 」
  • 2009年「We Are Golden」
  • 2010年「Kick Ass(We Are Young)」

ミュージック・ビデオ、DVD

  • 2008年「Live In Cartoon Motion」
  • 2009年「Live In Paris」